11/4/23 富士見市ふじみ野地域の遺跡
富士見市ふじみ野地域は、遺跡が多い地域です。ふじみ野交流センターには、ふじみ野地域で発掘された土器が修復されて、展示してあります。
富士見市の遺跡(富士見市公式サイトより)
富士見市遺跡分布図(富士見市公式サイトより)
20日の記事で紹介した西ノ原遺跡は、富士見市内で旧石器時代の礫群が発見されているということですので、この遺跡の埋蔵文化財包蔵地である開発予定地では、旧さかい川に近いということもあり旧石器時代以降の文化財が出土するかもしれません。
この旧さかい川にそって、旧石器時代から近世にいたる遺跡が転々と存在します。以前にも紹介しましたが、旧さかい川は、現在は砂川堀第二都市下水路となっており、一部で水路が付け替えられています。しかし、概ね近いところを通っていますので、現在のもりのさんぽみちの両側にも遺跡が続いているということになります。
砂川堀は、下水路として整備される前、昔は洪水を繰り返して流路も変るような激しい姿もあったようですが、旧さかい川は、小川のようなものだったと思われ、ふじみ野西あたりでは、大きな被害をもたらす洪水をおこすことも少なく、その川沿いに住む人が多かったのかも知れません。
旧さかい川に接している遺跡には、ふじみ野地域では西から、西ノ原遺跡、東久保南遺跡、中沢遺跡、外記塚遺跡と概ね連続しています。
埋蔵文化財包蔵地ですと、家を建てるなど開発時には届出が必要で、遺跡の調査も行われる可能性があります。
面倒なところもありますが、古代から継続して人が住んでいた地域というのは、比較的安全な地域といえるのかもしれませんので、よいところもあると思います。
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