11/4/1 東上線の連続立体化構想は存在するのか
今回の減便ダイヤに関して、東武鉄道に質問をしたのですが、計画停電実施に備えた踏み切りの安全対策、ということも、実質5割(ふじみ野駅上り7時台)の運行とされた大きな要因だったようです。今後、東上線の確実な運行のためには、連続立体化による踏み切りの除却の必要性が高まったと思います。
そもそも朝ラッシュ時は、7時台で1時間に22本という過密ダイヤですので、そもそも踏み切りの多い区間でそれを行っているのは、列車の運行上も良いとは思えませんし、踏み切りで遮断される道路交通による損失も大きいと思います。東上線の連続立体化は、それらの問題を解決し、利用者のみならず東武鉄道にもさまざまなメリットがあると思います。
この連続立体化ですが、過去の富士見市議会会議録で検索しますと、平成15年3月議会にて、星野光弘議員(当時)が、東西交通の件と併せて一般質問されています。
この中で明らかになっているのは、富士見市も参加している沿線自治体で構成する「東武東上線改善対策協議会」では、連続立体化等の社会資本の整備に関する事業についての研究、検討までは行っていないということでした。
要するに連続立体化をするつもりがないということですが、さらに関連して東武は複々線化は断念したということでした。
星野議員は、市長に『東上線を上に上げることを宣言していただければ』と政治決断を迫りますが、当時の浦野市長は『政治は夢ですから、夢は大きい方がいいし、また話も大きい方がいいというふうに思っておりますから、これからもしっかり取り組んでまいりたいと考えておりますので、ご理解をいただきたいと思います。』と完全に消極的でした。
星野光弘氏は、今回の県議選に立候補され、本日無投票当選となりました。
星野氏が、今後は県議として、東上線連続立体化への取り組みを粘り強く続けていくことと、そして連続立体化事業が採択される日がくることを望みたいと思います。
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コメント
連続立体交差事業ですが、道路特定財源による部分が多いですね。しかし震災(311)で日本全体の様子が変わってしまい、道路特定財源は被災地の復興に充てるのが最優先で、その他の地域は「我慢」「忍耐」という話になると私は思っております(不要不急の公共事業の延期)。原子力災害も終わっておらず、被害金額が確定していません。
あと踏切が「商用交流」で動作しているというのは、意外な盲点でした。鉄道システムの見直しとなるような気がします。(停電があっても大丈夫なシステムに変更して行く。)鉄道変電所などから供給する別系統が必要だろうと思います。また多数の鉄道会社が共同で、JR東日本のように「自前の発電所」を持たないとまずいのかも知れないです。東京電力をアテに出来ない訳ですから。新たなリスク対策という話です。
投稿: 竹内 | 2011.04.02 10:03
鉄道施設を計画停電の対象とすると大変醜い結果になるので、そのような物は計画停電の対象からは除かれているようです。その事を、東京電力では公式には発表できないようですね。「不公平感」を助長する結果になりますので。
配電用変電所の系統と関係が有ると思うのですが、そのような重要負荷がつながっている系統の場合には、近隣の地域も同時に計画停電の対象からは外れてしまうという現象が有るようです。例えば、役所の近くとか病院の近くは停電しないといった現象を見聞しております。
当地であれば、最近竣工したばかりの「東武鉄道ふじみ野変電所」との関連性が有ると思います。それは「東京電力ふじみ野変電所」に接続されています。1年間以上も電気工事の様子を観察し、そのような構造になっているのを確認しました。
投稿: 竹内 | 2011.04.03 02:06
確かに、大きな投資を伴う案件は、まずは被災地優先となることは止むを得ないと思います。
しかしながら、連続立体化の必要性の研究は、進めるべきではないかと思っています。
計画停電に関しては、群馬の高崎地区において、両毛線と上信電鉄に電気を安定して供給するため、該当地区を計画停電からはずし、計画停電エリアから削除するということが3/28日の週に行われました(ある新聞社が、東電の現地支社に確認して、支社のコメントもあったと思います)。
これは、公式発表に近いものと思いますが、東上線や西武線に関してそのような動きが無いことは、極めて不公平で問題だと思います。東上線や西武線の重要性は、両毛線や上信電鉄と比較して、少なくとも低いということはありえないと思いますし、代替公共交通手段がないから、というのであれば、それは富士見市やふじみ野市でも同じだと思います。
この問題は、私は東京電力、富士見市、所沢を地盤とする国会議員事務所などに改善要望を送るなどしていますが、そのような要望が多数寄せられているのではないかと思います。
投稿: たけたけ | 2011.04.03 08:47
私は、鉄道関連施設を計画停電対象から外す事は、技術的には可能だと思います。
ただし、その事をプレスリスース等で大々的に公式発表すると、不公平感が増大する事になると思うので、東電では発表していないのだと思われます。それでなくても「原発事故」の件で東電に対する風当たりは強いので、火に油を注ぐような事は、やりたくないのだと思われます。
連続立体交差事業は、私もそれがベストな選択だとは思うのですが、大型設備投資は難しい状態になってしまったと思います(特に311以降)。ならば、鉄道ではなくて「道路」の側を立体化工事すれば同じ効果が得られると思います。歩行者しか通れないような小踏切、他に迂回経路のある踏切は、地元と協議をして廃止、もしくは集約すると良いと思います。それでは中途半端で駄目だという話ならば、初めて多額の設備投資になる連続立体交差事業だと思います。地元負担金も有るので、埼玉県の事業にしないと出来ないでしょうね。ですから「県会議員のパワー」という訳です。国や埼玉県の借金をどこまで増やして良いか不明なのですが、現状では災害復興事業が最優先だと思います。当地は後回しでも、我慢する訳です。
廃止が可能そうな踏切の事例としては、大井陸橋・リズム近くの踏切は廃止可能だろうと思います。歩行者は困るかも知れませんが、大井陸橋へのエレベーターの併設などで解決するだろうと思います(ただし計画停電は、エレベーターと相性が悪い。)。これならば、あまり費用はかからないです。
投稿: 竹内 | 2011.04.03 17:34